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南島町情報

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南島町を望む

目次


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#3258/3260 国内線
★タイトル (FUH98133) 95/10/ 4 23: 4 ( 60)
芦浜> 南島町から巻町民へのエール!  zipp
★内容
 10月3日,新潟県巻町議会は、「原発住民投票条例」を改悪した。
 票数は同数で、議長裁決という形で。

 現在、原発投票条例が制定されている自治体は4つ。高知・窪川,三重・南島,宮崎・串間、そしてこの新潟・巻だ。
 巻町の投票条例が特異なのは、投票条例を期限付きとしたことであった。他の自治体では、投票が実施されるのは、[原発設置の申し入れががあった時」等としているに関わらず、巻町の投票条例は、条例制定後90日以内としていた。この10月15日その期限を迎えようとしていた時、条例が改悪され、投票実施は町長の裁量とされたのであった。
 何故、巻町の投票条例に90日という期限が盛り込まれたかは、他の投票条例を制定している自治体よりも、原発設置の法的手続き(アリバイ的な!)が日程上に上っているからに他ならないからだろう。

 芦浜を抱く南島町・芦浜原発闘争本部から巻町へのエールが先月11日送られた。
 それを転載する。

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                            1995年 9月 11日

 住民投票で巻原発をとめる連絡会の皆様

 町民一丸となって芦浜原発阻止闘争を闘う三重県南島町よりお便りさせて戴きます。
 先ずは、「住民投票条例制定」おめでとうございます。
 心よりお祝を述べさせて戴きます。

 巻町民の皆様の26年に及ぶ闘争、特に近年のめざましい運動の発展を伝え聞き、強い感銘を受けるとともに、深い共感を覚えました。まさに《巻に同志あり》の思いであります。
 さて、当地では芦浜計画公表以来32年目を迎えますが、環境調査すら許しておりません。本年3月には全国初の環境調査町民投票条例(町長の同意には町民の3分の2の賛成が必要)を実現しました。もう一つの原発建設にかかる町民投票条例(同様に3分の2が必要)とともに、原発立地に対する大きな壁となるものと自負しております。
 ただ私どもには条例がありますが、これを実施した経験はなく、巻町の状況を期待と関心をもって注目させていただいておる次第です。
 今後さらに、推進勢力による悪辣な工作や妨害が横行するでありましょう。ときに絶望感に襲われる局面もあるやもしれません。
 しかしながら原発廃絶の方向にしか人類の生き残る道のないことは、私ども南島町民の確信するところであります。どうか皆様にもこの未来につながる唯一の道を、誇りと自信をもってお進み下さいますように。
 そして遥か南の地では、私どもが日々闘っている事実を思い起こしていただき、何ほどかの心の励みとして戴ければ幸いです。
 私どもも、あなた方の活躍をどんなにか頼もしく思い、心の支えとしていることでしょうか。

 巻原発阻止闘争の勝利を祈念し、連帯と激励の挨拶とさせていただきます。

三重県度会郡南島町神前浦
南島町芦浜原発阻止闘争本部
本部長 (南島町長) 稲葉輝喜
事務局:南島町議会事務局内


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                            @転載@ zipp

P.S.年内にも、原発立地投票条例を制定する5番目の自治体が生まれそうだ。
  芦浜を南島町とともに抱く紀勢町である。

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#3316/3316 国内線
★タイトル (KCD72893) 95/12/15 5:44 ( 19)
祝 紀勢町町民投票条例! とーち
★内容
 芦浜をはさんで南島町の西側になる紀勢町で、原発の受け入れについて、町民投票を行う条例が可決された。一つの原発候補地で2つの町民条例が制定されるのは初のこと。
 条例は原発の建設の申し入れなどがあってから有権者を対象に3ヶ月以内に投票を行い、過半数の意見を尊重する、というもの。
 今年の芦浜キャンプで、紀勢町の人に、条例は大丈夫、と聞いていたのだけど、正直いって、ほんとかなぁ、と思っていた。
 紀勢町にある錦漁協は、1965年ごろにすでに原発の受け入れを決めてしまっていた漁協。その錦を含む紀勢町がこういった条例を決めたことは、とても大きな意味がある。いわば錦漁協にとっては紀勢町に見放された格好になるし、中電としても漁協だけを口説いてもダメってことになる。これまで、中電のやりかたを、いわば傍観せざるを得なかった紀勢町の人々の心がやっとここに形になったといえるだろう。

 ともかくも、まず、おめでとう。芦浜の原発は、これでまた一歩遠ざかっていった。それにしても、原発を推進する者たちが民主主義を踏みにじることに比べて、原発を拒む者たちのなんと民主主義的な、そして困難な歩みであることか。
<とーち>

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PC-VANの葉さんが入力してくれた、南島町の三重県民に対する協力依頼文です。

1995年10月30日

三重県民一人一人の皆様へ


南島町芦浜原発阻止闘争本部
本部長・南島町長 稲葉 輝喜


「三重県に原発いらない県民署名」へのご協力依頼


 一刻も早く芦浜原発計画破棄を実現し、南島町に平和を、そして三重県に安心を呼び戻すべく、県民署名を提起し、各位のご協力を呼びかけます。

 周知の如く、わが南島町における芦浜原発反対の闘いは32年目を迎えております。わが町は自治体として計画反対を正式決定し、計画破棄に向けて行動してきました。今後も不退転の決意で闘い続ける所存です。

 この32年間に原発の危険性、不経済性は自明のものとなりました。特に、巨大な建造物を一瞬にした阪神淡路の大震災の威力は、原発の耐震設計をはるかに越えるものであり、少なくとも「地震への安全性が確立されない限りは、原発計画は推進すべきではない。」との判断は、原発要不要の立場を越えて一致しうるものと信じます。
 通常運転時も大気中や海水中に放出される放射能のために、環境は汚染され続け、また温廃水の影響も危惧されるなか、全国でも有数の好漁場であり、漁民の生活の場である熊野灘や周辺の農林業を守るためにも、原発計画は容認できません。
さらに、チェルノブイリ大事故の痛ましい犠牲者と、中電による強引な推進工作で破壊されたわが町の地域生活を見るとき、原発計画の存在そのものを許すことができません。

 しかしながら三重県知事は、推進の立場で推移している県行政を放置したままですし、県議会も1985年の原発調査推進決議を堅持したままです。
 原発建設に関わって知事・県議会の権限は絶大ですが、県民一人一人の意志の集結で計画を葬り去ることができます。
 今、知事と県議会に芦浜原発に関わる既定方針の見直しと計画破棄の決断を迫りうる力は、県民の世論をおいて他にありません。

 県民の安全と未来に対し、責任と権限をもつ知事と県議会に対して、皆様一人一人の署名によって、県民大多数の「芦浜原発いらない」の願いをお示しください。そして、計画破棄を実現させましょう。

 三重県に原発いらない県民署名「芦浜原発闘争33年目終止符運動」へのご協力を心よりお願い申し上げます。


            (連絡先と最終集約先)
      〒516-14 度会郡南島町神前浦15番地(南島町役場内)
              南島町芦浜原発阻止闘争本部事務局
                      TEL 05967-7-0012

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#3329/3330 国内線
★タイトル (FUH98133) 95/12/25 1: 3 (110)
芦浜>通産官僚【井上 究】暴言を許さない!!  zipp
★内容
 古和浦漁協が直接国・通産省に原発補助金の申請をおこない、通産省が交付決定したことについて、今村衆議院議員と澤井正子氏(原子力資料情報室)が通産省に折衝にいってくれた折りの通産省資源エネ庁電源立地対策課室長井上 究の発言の記録である。
 この間の「もんじゅの事故隠し」、果たしてこの体質は動燃だけのことなのだろうか?  原発の耐震設計基準に関しても、あの甚大な被害をもたらした兵庫県南部地震の直後であるにも関わらずノー・ニュークスさんの報告にあるとおり、原子力安全委員会は、過小評価したデータでもって既設の原発は「安全」と判断した(い)わけだ。

 でっ、以下は、通産省の官僚である井上 究氏のいわゆる「オフレコ」発言の暴露である。動燃の監督庁である通産省官僚がこんなことを云っているのであれば、動燃が事故隠ししても当然だなと納得してしまう。怒り心頭せずして読めない発言だ!
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 《今村衆議院議員への通産省レクチャー(12月20日)》

出席者:今村 修衆議院議員、澤井(原子力資料情報室)

    井上 究(通産省資源エネルギー庁開発課電源立地対策室長)


【井上室長発言メモ (文責:澤井)】

四者協議、確認書・覚書(94/12/20)は、当事者である古和浦漁協、国(通産省)が関わったものではないので、その内容に一切拘束されるものではない。国には何の相談もなく、結ばれたものである。

(今回の補助金=電源立地地域温排水等対策補助金は)古和浦が困っていると言って申請してきたもので、原子力立地のための広報という目的から支出するもので、地域振興に役立ち、原発の立地促進を進めるためのものだ。補助金支出は決定している。

この調査によって、原発建設の手続きが一歩も進むと思ってはいない。古和浦だけを調査しても、湾全体の影響評価にはならない。立地を理解していただくための補助金である。調査は誰がやってもいいのだが、この調査結果を電調審上程には使えないと思う。古和浦の申請は、水質、水温、流量調査の一部である。

地域の混乱を加速することになるかもしれない。そのようなそしりは覚悟している。

(流血の可能性がという質問に)国や電力が行ったから起こるということではなく、地元の問題でしょう。何が起こるかわからないが、責任を取るとは言えない。


国は原子力推進の方針であり、中立でもないし、行事役たりえません。

南島町は住民投票条例をつくって、数の論理で立地問題を決着させる道を選んだ。立地に協力的な少数の古和浦の漁民を国が守り、一本釣りと言われるかもしれないが、多数派工作を進めざるをえない。(助役辞任の件を例に)南島町に民主主義はない。ファッショだ。

確認書締結から一年間状況をみてきたが、中電にまったくやる気がみられない。

中電は確認書を守らなければならないわけで、だから国が(古和浦の推進派を)救ってやらなければならない。通産省を取り囲まれても構いません。多少のキシミは仕方ない。この問題に早期に決着をつけたい。

【電源立地地域温排水等対策補助金と調査について(澤井)】

この補助金は、2つのバージョンがあり、

1、原発の新増設が見込まれる地点への補助金として、

環境調査を開始した年度まで=年間最高6000万円、

調査を開始した年度の次年度から10年間=年間1億5000万円を限度に総額7億5000万円

2、立地が見込まれるまたは、立地している地点への補助金として

運転開始後5年まで=原則として年間最高1000万円という規定になっています。
 古和浦漁協は1のバージョンでの申請のようです。


この補助金による調査は、別紙のようで、既立地地点も立地が見込まれる地点も内容的には大差ありません。本来立地促進のための地元へのサービスという性格の補助金なので、この調査による結果が環境影響調査の一部に流用されるされるというケースは、これまでのところは少ないようです。(何でもアリの芦浜の場合は?です)

支出の内容は、魚場調査から、先進地調査(いわゆる視察)、新聞やラジオ広報など、漁業振興と原発立地に関係するものとその付帯雑費ならば何でもよし。特に漁場調査などは、自前の船を使って費用を環流させたりするようです。

むしろ古和浦漁協がこの補助金を受けることによって、今後10年間、最高で7億5000万円受け取ることが大きな問題です。そして10年以内に立地ということにでもなれば、2バージョンのおまけがつきます。こういうオイシイお金を、確認書で動きのとれない中電に代わって国が税金で支払うということなのです。もちろんこれが毎年の越年資金や多数派工作自体に使われますし、反対派を切り崩すための「見せ金」にもなる可能性があります。

《おまけ》

以上簡単にまとめました。井上室長の発言には、開いた口がふさがらない状態でした。この憤りを何と表現したらいいのか、わかりません。この人は30年以上の南島の苦難のをまったく理解していません。南島町がどうなってもいいなどということを国の役人が発言するのは問題ですが、オフレコなので言いたいことをいってくれたようです。(ばかやろー!)しかし通産省も焦っているのは確かです。確約書を結んだ中電、三重県に怒っており、もう名古屋や津の人間たちには任せておけないと判断し、立地推進を「なりふり構わずやる」ということのようです。

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Citizens' Nuclear Information Center
1-59-14-302 Higashi-nakano,
Nakano-ku, Tokyo 164, Japan

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@転載責任@ zipp

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#3332 国内線
★タイトル (FUH98133) 95/12/29 0:48 ( 30)
芦浜> 古和補助金総会と町の抗議集会 zipp
★内容
 28日午後3時から古和浦漁協(組合員218名)の「原発補助金」臨時総会が開かれ、委任状を含め決議に参加した全員124名の賛成で国の補助金受け入れを決議した。総会は15分で終了。
 今回、古和浦の原発反対派組合員はこの漁協総会をボイコットした。彼らが漁協総会をボイコットしたのは今回が初めてじゃないだろうか。彼らたちの生活の基盤であった漁協は、すでに生活とは離された思惑で動いていく。生身の漁師を切り捨てるように。

 南島町では、この総会を実力阻止しようという声も数多くあった。
 この補助金で行われる海洋調査のデータを原発立地の環境(海洋)調査に流用される疑念、南島町が町として原発反対決議を堅持し、また断固として「原発補助金」を受け入れていない状況下で町内の漁協が単独で受け入れることの矛盾。

 南島町原発闘争本部は、28日午後2:30分より神崎浦町の役場横にある体育館で原発補助金抗議集会を開催。町民1200人が参加し、南島町長が先頭にたち国・通産省への抗議をしていくことを決めた。また、芦浜原発を葬り去る県民署名が12万人分集まっていることを公表した。

 以下は当てにならないことだが、
*中部電力は、南島町とこの補助金によるデータは海洋調査には使わないと確認書を交わしている(25日)。
*古和浦漁協上村組合長は「この調査は原発建設とは関係なく、漁業振興のものだ」と言明している。(じゃぁ金がただ欲しい?10年間で7億以上もらえる、10年立てば、国の原子力政策も変わってるかもしれないから、もらい得!ってのもシタタカでいいかもしれないな?とも思うが…、しかし当然ながらぼくたちの税金からこのお金は出ているんだよね(^^; 原発建設の見込みのない和歌山・日置川漁協にはいまも原発補助金名目でぼくたちの税金は支出されているのだ。このクニはなんなんだろう?住専もまたしかり…)

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#3297/3297 国内線
★タイトル (FUH98133) 95/12/ 8 0: 6 ( 29)
芦浜> 雑々々 zipp
★内容
 署名集めの初日11月12日,南島の人たちと街頭に立ち署名集めをした。
 「原発反対」と書かれたジャンパーに鉢巻き、幟で南島の人たちは街に立つ。
 魚や海を相手にしている人たちが、人混みの中、人を相手にするのはさぞ大変だろうと思う。
 「なぁ!なぁ!ねぇ〜ちゃん!」とかゆーて、若い女性を呼び止めたりしているおっちゃん。「ヨソ行き」のことばなんてないもんねぇ,それでいいんよ。「ヨソ行き」の言葉こそが誰をもを「社会・世間」化させ、それはとりもなおさず個人の責任の免罪なのだよ。

 この署名運動が立ち上がって間もないハチャメチャ忙しい時(^^;,大阪の脱原発市民グループの人たちを南島、芦浜に案内した。
 直前まで、どうなるんやろ?という感じだったけど、南島の忙しい女性二人も駆けつけて頂いてもっとも重要な交流会も成功,翌日の芦浜行きも天気は最高で彼らは満足して頂いたみたい(^^)。
 今回はぼく一人で受け入れを全てやざるを得なくなってしまい、非常に心配してたのだけど、南島の人たちのおかげでホンマに助かった。
 この大阪のグループの人たちのの中には、関電テント村のころ活躍されていたトドさんもいらっしゃいました。また昨年古和浦漁協前の闘争で脱臼したU君も参加。
 この人たちは、この12月の署名行動に三重に入って協力してくれることが決まったようです!ありがと!!

 3日、とーちさんと名張・伊勢と署名活動を行った。
 とーちは当然ながら唄を歌うのである,街頭で。
 最近何度か聞く機会が会ったのだけど、東海村の頃に較べてずいぶんウマクなったのではないかと思う(^^;。ビンビンくるものなぁ南島の唄は。
 今度ちゃんと、こちらでとーちの唄を聞く機会を設けよう。ぼくたちが元気!になるよ うな設定の機会を。

                              zipp

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#3296/3297 国内線
★タイトル (FUH98133) 95/12/ 8 0: 5 ( 46)
芦浜> 芦浜れぽーと no;35  きぬのもり
★内容
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 50 万 県 民 署 名 ス タ ー ト !!

 < 芦浜原発闘争33年終止符運動 >
 「三重県に原発いらない県民署名」が始まった。南島町芦浜原発阻止闘争本部はこの運動にもうひとつの名称を与えた。「芦浜原発闘争33年終止符運動」である。つまり、この署名の開始は、そのまま最後の闘いの始まりなのだ。
 芦浜原発計画の公表は1963年11月30日。本誌が読者の手元に届く頃に芦浜闘争は丸32周年を迎え、33年目に突入する。「33年終止符運動」とは、来年1996年には計画破棄を実現し、この永い闘争を終わらせたいという南島町民の決意と願いを表現する命名である。

 < 一日で一万人を超えた >
 11月12日午前9時、南島町役場に集合した約1000人の町民を前にして、稲葉町長が、署名運動の開始を宣言、10時からは県内14ヶ所の主要駅頭で、南島町民による街頭署名が一斉に始められた。この行動には南島町から約200人の代表団が参加、各駅にわかれて署名に取り組んだ。県内、県外の市民や労組も参加した。ただ、南島の人びとは、各駅で100人、200人の市民・労組が共に署名を呼びかけるものと思っていて、数名から十数名にとどまった市民・労組側の取り組みには失望を覚えたとの声が闘争本部では多かったようだ。また一方で、市民ともっと交流をしたかったとの声もあり、市民の側もこうした事情に留意して、今後もどんどん参加されたい。
 午後5時南島帰着をめどにしたため、昼食を挟んで数時間しか街頭に立てなかったが、それでもこの日だけで一万名を軽く超えた。南島を別にすれば、署名率では熊野市、署名数では伊勢市(1600名)が一番だったと闘争本部では語っている。熊野はさすが「現地」だなと思う。

 < 日曜日は「南島デー」 >
 本部の署名実行委員会(委員長・大石町議)では、年内についてはほぼ全部の日曜日を、県内総行動の日として、主要駅や都市部での街頭署名行動を予定しているようだ。又、既報のように、各市町村別の署名率を見ながら、取り組みの弱い市町村には、行動隊を派遣し、集中的な行動も行う計画だ。また、署名の説明や情勢報告などどこでも出かけて行くので、ぜひ声をかけてほしいと実行委員会では語っている。 (第4週目は23日(土曜日)が行動日です!つまり12月3,10,17,23日が街頭署名の日です)

 < 市民ネットワークへもご協力を >
 私たち市民側でも、「県民署名市民ネットワーク」をつくり、全市町村に「地域署名センター」を設置して、効率的広範囲に署名集めを行おうと準備中である。今のところ、「センター」のない市町村もあり、読者の皆さんの協力をお願いしたい。こちらも、どこへでも説明に行きます。呼んで下さい。また、県外の方には、三重県の友人・知人に、署名用紙をお送りいただけるとありがたいと思う。第一次集約日の4月26日までに、ぜひ、目標を達成したいものだ。
                      ( 95 11 30 柴原 )
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                         @転載@ zipp

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#3374/3393 国内線
★タイトル (FUH98133) 96/ 2/13 23:18 ( 72)
芦浜>芦浜れぽーと No;36(きぬのもり No;39から) @zipp
★内容

 「えっ、中電ではなくて国が直接、古和浦で海洋調査だって!」

 11月25日のそれは、驚きのニュースだった。そんな、馬鹿な。
 海洋調査は事業者、つまり芦浜の場合は中部電力が行う。一般的には、当該漁協と中電との間で合意すれば実施できる(県知事が強力に拒否すれば…、というありえない仮定を持ち出すのはやめておく)。94年12月に、紀勢町錦漁協と南島町古和浦漁協、芦浜沖に漁業権を持つ両漁協とも、海洋調査受け入れを決めている(中電は、先に調査海域は四漁協にまたがると発表しているから、二漁協の調査だけでは…、という楽観論もやめておこう)。しかし、ご承知のように、南島町民が身体を張って勝ち取った「確認書」「覚書」によって、「町長と町内漁協の同意がなければ」中電は調査できない。この協定締結の場に立ち会った県もまた勝手なまねはできない。能登(志賀)原発の海洋調査を石川県が肩代わりして、調査結果を北陸電力に売り渡したようなまねはできないということだ。
 そして南島町民は、この協定を根拠として、日本で始めての「原発海洋調査町民投票」も95年3月に制定させている。
しかし、この協定の当事者は、県・中電・南島町であって、古和浦漁協は抜けている。そしてもうひとつ、「抜けている」のが国であったというわけだ。
 10月末に古和浦漁協は国=通産省へ直接、「電源立地地域温排水等対策費補助金」の交付を申請していた。これで海洋調査を行う。それが11月23日になって南島町長に知らされたというのだ。
 この補助金は、立地地域に渡される数ある交付金のひとつ。交付金とは、「原発反対世論圧殺資金」に他ならない。推進勢力は、またしても金の力で地元をおさえて、原発建設へ歩を進めようと画策したのだ。
 国の側に、地元の状況を理解し、地元自治体の意見に耳を傾ける姿勢があるなら、この補助金を交付することなど考えなかったであろう。だが、南島町長・議長・組合長連名による申請不採択の要望書も、3度にわたる中部通産局への町代表団の陳情も、全く省みられることはなかった。
 12月19日、通産省は補助金2400万円交付を通知、古和浦漁協は28日に「漁場(湾内)環境調査」に関する臨時総会を開催することを決めた。
 12月25日、「確認書」にもとづく「四者会談」があった。「冷却期間」問題は引き続き平行線をたどったが、古和浦の調査問題については、国の補助金による古和浦漁協の調査結果は中電の海洋調査の資料とはしないとの確認書を交わした。
 しかし、南島町民にとっては、一歩、また一歩と推進側に歩を詰められているとの感は否めなかった。この確認書を信じる南島町民いないのではないか。94年、一年前の古和浦漁協総会阻止行動の記憶はまだ生々しい。このままでは、流血の総会を迎えるのは必至と判断した27日夜の闘争本部会議は、混乱回避と反対の意思表示とするべく、12月28日は町体育館で抗議集会を設定した。前夜9時を過ぎての集会の呼びかけであったが、当日1500人の町民が集まり、自治体の意思を無視する国のやり方に抗議の宣言文が読み上げられた。
 古和浦漁協は、2400万円の受け入れと漁場調査の実施を決めた。すでに調査会社に委託されたという。いつまで、こんな理不尽なことが繰り返されるのだろうか。この様な国の横暴を座視する県知事とは何か。県民署名50万人どころか、100万人でも彼の目の前に積み上げてやりたいところだ。

『 町長が密約!?』
 年が明けて、また事件である。1月11日の四者会談における町長の「密約」だ。
 この会談は、「覚書」にある中電工作員の活動休止をめぐって、ずっと平行線をたどってきた。当然、活動休止とは全町における活動休止に決まっているのに、中電は「古和だけ、最小限の連絡員を」などと言って例外をつくってきた。実際は、冷却期間であるはずのこの一年、工作員は町内で動いてきた。これに対し、闘争本部は町内各団体の代表者に「中電の工作に応じて接待旅行などに参加しないように」との町長名の文書を出さねばならなかった程なのだ。それは予想どうりであり、中電とはそういう会社である。ともかく、11日の会談も、この問題をめぐって話し合われた。
 この会談に、南島町側は、町長、議長、組合長など5人の代表が出席する。この日、町長は、他の4人の意見を取り入れず、中電よりの発言をした。具体的には、話し合いが不調に終われば、県が仲裁案を出し、双方それに従うという県の提案に賛成したのだ。中電は即座に同意したと言う。その後、席を外した町長は、秘密のうちに県・中電とこれを明文化した文書を取り交わしてしまった。その時は文書を他の4人にも見せなかった。
 その後、20日の闘争本部全体会議で文書内容が明らかになり、町長批判が吹き出る。
 まったくなんということだろう。県の仲裁案が、中電よりのものであっても、これでは呑まない訳にはいかなくなる。この「約束」を破れば、「確認書」「覚書」という協定を無効とする口実を中電に与えることになってしまうからだ。それでなくても、中電は協定を反故にしたくてしかたがないのだから。
 1月31日の闘争本部全体会議で、町長は陳謝したが、事態は何も変わっていない。次の四者会談は、2月28日に予定されている。県の仲裁案がいつ出されるかは分からないが、出されたときに町長の行動の意味も明らかになるだろう。
 (2月6日記:sy)
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                         @転載@ zipp

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Nantou photo


#3691/3701 搭乗ラウンジ
★タイトル (FUH98133) 96/ 5/28 0: 5 ( 19)
【芦浜】5・31県庁へ!  zipp
★内容
 復帰するとか4月の始めに云っておきながら、相変わらずご無沙汰しているzippであります。

 え〜,芦浜です!
 昨冬から始めた芦浜の「50万人県民署名」ですが、この31日県知事と会い、集まった署名数を公表することになりました。
 署名に協力していただいた方ありがとうございました。m(__)m

 でっ、署名数は目標の50万人は突破!!,驚くべき署名数になっています。
 三重県の有権者数は140万人ほどで、50万と云う数字の出所は、県知事の当選得票ラインとしての数字なのです。んじゃ,ナンボ署名が集まったか…とゆーと,31日のお楽しみ(^^)。

 5月31日は、午前9時より南島町で集会、昼県庁、そしてその後津市内にて集会を持ちます。
 署名に協力していただいた方は是非、南島町民と共有した時間を持ちにお出で下さい。

                            zipp

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#3695/3701 搭乗ラウンジ
★タイトル (FUH98133) 96/ 5/31 23:37 ( 16)
【芦浜】署名総数81万2千3百3十5人を達成  zipp
★内容
 咋冬、11月12日から始めた「三重県に原発いらない県民署名」は、812335人の目標の50万人を大幅に越える署名を集め、きょう31日、県知事及び県議会に提出された。その内の三重県有権者署名数は753126人。この数字は三重県の有権者の過半数をも越えている。

 正直いってよくもまぁこんなに集めたものだと思う。
 誰がこんなに集めたのか!?
 労組!?って思うだろうけど、実は南島町の人たちなんだよね。南島町の人口は9千人あまり。彼ら(彼女らは)休みがあれば…,仕事も休んで街頭に出て署名集めをしていた。長靴にヤッケという漁業に従事する服装で。
 きょう、81万人を越えた署名用紙を載せて県庁へ運んだ車は、いつもなら魚を運ぶ保冷車だ。「県民の皆様ありがとう。80万署名達成」の大きな垂れ幕をつけた保冷車だ。

 取り敢えずの報告,詳細は後日***国内線***で…。
                                  zipp

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《 ●分科会 脱原発社会を迎えて 第5章 05 》
832/838 KFE02462 安 知子
RE:芦浜>署名数は目標の50万人は突破!!
( 8) 96/05/31 20:18 822へのコメント

 珠洲の市長選挙のうれしいニュースで沸いておりますが、もう一つの今日の重大ニュースを忘れてはなりません。
 芦浜原発反対の署名が本日午前中、三重県知事と県議会へ提出されました。
中部地方の新聞には載りましたが、まだご存じない方のために、以下に「三重県に原発いらない県民署名」の集約結果とアピールを載せておきます。

 なんと半年の間に81万人の県民の署名が、集まりました。(三重県人口は95年10月の国勢調査では1,841,507人です。)
 詳しいことはまた次回に載せます。


あん・ちじゃ(KFE02462)

*************************************

  <署 名 結 果>

署名総数・・・・・・・・・・・812,335名(署名率57.22%)
有権者署名数・・・・・・・・・753,126名(署名総数の92.8%)
16歳以上未成年者署名数・・・・58,209名(署名総数の7.2%)

北勢地域 有権者署名率・・・・・・・36.6%
伊賀地域    〃  ・・・・・・・40.1%
中勢地域    〃  ・・・・・・・56.6%
南勢地域    〃  ・・・・・・・84.0%
東紀州地域   〃  ・・・・・・・58.3%

芦浜30キロ圏内署名率・・・・・・・72.2%
芦浜50キロ圏内署名率・・・・・・・63.%(発表そのまま)

<芦浜30キロ圏内における各市、郡の署名率>
  度会郡・・・・・・・・・・・・・86.95%
  北牟婁郡・・・・・・・・・・・・64.02%
  志摩郡・・・・・・・・・・・・・79.22%
  多気郡・・・・・・・・・・・・・72.55%
  飯南郡・・・・・・・・・・・・・52.67%
  一志郡・・・・・・・・・・・・・53.12%
  伊勢市・・・・・・・・・・・・・90.67%
  松阪市・・・・・・・・・・・・・56.66%
  尾鷲市・・・・・・・・・・・・・51.55%


<集会アピール>


 町長を先頭として南島町民のほとんどが結集している南島町芦浜原発阻止闘争本部、県内の労働団体、市民団体、そして数多くの県内外の市民は、昨年11月12日から「三重県に原発いらない県民署名『芦浜原発闘争33年終止符運動』をすすめてきました。そして、本日、80万人の署名を北川知事に提出しました。
 署名は目標の50万人をはるかにこえて県内有権者の過半数さえも大きく上回りました。署名をしたくてもその機会がなかった人の分も加えると「芦浜原発はいらない」という県民の声はもはや揺るぎないものといえます。
 国民の命より、大企業やゼネコンの利益を守るために原発を推進しようとする力に対し、署名活動の中で原発の危険性・不経済性を理解した人々が、より多くの人々に訴え、大きなうねりをつくり出したのです。
 署名活動を終え帰ろうとすると追いかけてきて署名してくださった方、ビラをみて「友人からも集めたい」と電話をかけてこられた方、「風邪をひかんように、がんぱってください」と声をかけてくれた多くの高校生等々。「この運動に参加してよかった」と胸があつくなることが一杯ありました。
 1963年11月に芦浜原発計画が公表されて以来、33年間、南島町は一貫して原発反対を表明し、「長島事件」をはじめ、大きな犠牲を払いながら反対運動をすすめてきました。県民もまた原発問題を我がこととして、不安な思いと怒りを感じてきたのです。一日も早く原発問題を決着し、平和で安全な暮らしを取り戻すため、切実な願いをこめて署名運動がとりくまれたのでした。
 北川知事、県会議員の皆さん、長期にわたるたたかいと県民80万の署名の思みを今こそ誠実に受け止めていただきたいと心から願います。そして、本当に県民の味方になってくれるのか、注目しています。
 どうか一刻も早く芦浜原発建設計画に終止符を打ってください。
 南島町を平和な町に戻してください。
 わたしたちは、この署名運動を大成功に導いた県民の力をさらに広く結集し、芦浜原発計画を完全に葬り去るその時まで、たたかい続けることを宣言します。
 ともにたたかいましょう。

1996年5月31日
芦浜原発反対県民署名運動報告・決起集会

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《 ●分科会 脱原発社会を迎えて 第5章 05 》
841/841 SDI00872 山崎 久隆
RE:芦浜>署名数は目標の50万人は突破解説
( 8) 96/06/03 16:22 832へのコメント

 ええと、珠洲の最高裁判決とずらしてほしかったよ〜(=^_^;=)といってもそんなことは不可能でありまして、しかたないですが。
 で、5月31日というのはドイツ・バッカースドルフ再処理工場の建設を止めた日です。日本でも歴史的な日となったわけです。

 東京あたりでは記事は少ないのですが、これまでもいくつかクリップされていますのでまとめて紹介します。


・05/31 10:37 共同通信: 反対署名に81万人 中電の芦浜原発計画で
・05/31 18:33 共同通信: ◎反対署名を知事らへ提出 中電の芦浜原発計画で
・05/31 20:22 時事通信: ◎原発反対で県有権者の過半数が署名

 提出直前情報を流したのは共同通信で、三重県南島町の芦浜原発阻止闘争本部からの情報。 ここは稲葉輝喜町長が自ら闘争本部長をしていて、 役所内部に原発対策室(あとで紹介します)を持つ。ええと、言うまでもなく日本で唯一、また、政治的中立を保つべき地方自治体がそういう部署を持つのがどうたらこうたらという雑音はありますが、それもちょっと後で触れます。
 それでこの情報によると、計画反対署名は、同県人口の約44%に当たる約81万人分ですが、その内訳は三重県内の有権者のものが約75万人分で、県全体の有権者(141万9677人(95年9月現在の選挙人名簿)の過半数を突破(約53%)、16歳以上の未成年者は約6万人分、署名は16歳以上ということで行ったので、16から19歳のものがこれだけあったという意味になります。
 署名を5つの地域別に見ると、県南部つまり計画地周辺に住む有権者署名率は84%と最高を示し、そのうち原発建設の賛否を問う住民投票条例を制定している南島、紀勢の両町はそれぞれ92%、60%。ま、圧倒的と言うことです。仮にいま住民投票を実施したら反原発側が圧倒的な勝利をおさめるということですね。
 この署名運動は、昨年11月から、基本的には三重県民を対象に実施されてきました。目標は6ヶ月間に50万人分のでして、今年2月の中間集計段階では約34万人(県人口の約20%)だったんです。つまり最初の4ヶ月弱と後の2ヶ月強との間の比は42対58でして、後半の追い込みのすごさを物語っています。もんじゅ事故が12月8日で、その実態が明らかになっていくのが2月3月という時期でもあり、さらに巻町の原発の是非をめぐる住民投票実施のニュースなども追い風になったのは確かですが、芦浜独自の事情も大きいと思います。

 そして稲場闘争本部長自ら、31日午後県庁に行き、北川知事と石井三好県議会議長に署名簿と建設反対申立書を提出。その後、津市で記者会見と署名達成報告会を開きました。

 以下関係者のコメントです。
●署名運動実行委員長大石琢照町議
 「81万人の署名が集まり、(芦浜原発計画は)南島町の問題から三重県の問題へと広がった。このうち75万人は有権者で、県の有権者の過半数を超えている。県全体が原発に反対していることが分かった」

▲北川正恭三重県知事
 「相当数の県民の署名であることを認識しており、真摯(しんし)に受け止めている」

●稲葉輝喜町長兼闘争本部長
 (提出の時の知事への発言)「県には約30年という長い闘争に早く決着をつけるようお願いしたい。」
 (その後の決起集会でのコメント)「運動を大成功に導いた県民の力をさらに広く結集し、計画を完全に葬り去るまで闘い続ける。」

○中部電力(青木潤三重支店長)
「署名者が多いのは、それだけ当社のPR不足を痛感している。」


 さて、ここでこれまでに芦浜をめぐって起きたことを簡単にまとめてみます。といっても33年もの動きをまとめることはできませんので、昨年秋からのものを拾ってみます。
 東京ローカルの記事情報なので、「東京でも報じられた」ものを元にしており、漏れは当然あると思います。そのへんはご容赦を。


・11/06 19:28 共同通信: 反原発署名で抗議書 三重県教委が南島町長に
・11/06 21:54 朝日新聞: ◇「学校での署名活動はダメ」◇

 まず、昨年の秋の話です。署名集めに協力を、として、南島町の闘争本部から県内高校の生徒会長宛に送られた文書に県教育委員会がクレーム。いわば署名集めの前哨戦みたいな感じですけれど、結果を見ると・・・。
 16歳以上の署名数が58,209、これと平成二年度実施の国勢調査の三重県16歳から19歳の人口113033と比較すると、51.5%になります。同じ比率で県外分があると仮定しても、47.8%となります。
 ほとんど勝負ありという感じですね。
 三重県でどうかは知りませんが、原発立地点の教育現場では、原発の見学だけでなく様々な工作が行われているといいます。原発推進の教育は「教育」で、反対の意見は「政治的なもの」だということでしょうね。筋は通りません。
 協力依頼文は県立高校64校全校の生徒会長あてに10月30日付で送られたのですが、県教委側は11月2日の県立高校長会議で、「生徒会長あてなので生徒会に文書は渡すが、生徒会長の名前で署名活動を始めることのないよう指導してほしい」と指示するとともに「(生徒会への協力依頼は)学校教育の政治的中立からみて極めて不適切と思われ、遺憾の意を込めて厳重に抗議する」という内容の抗議文を稲葉町長に送るったとのこと。
 これに対して闘争本部幹事長の野村道夫・南島町議は「高校生に、南島町が町を挙げて原発反対運動を続けている現状を知ってもらいたかった。学校での署名活動を意図したものではなく、陳謝するつもりはない。署名活動は予定通り行う」と話していたとのこと。

・11/14 21:20 共同通信: ◎中電と南島町の会談物別れ芦浜原発計画
・02/08 21:49 共同通信: ◎立地交渉員全面退去を検討  芦浜原発計画で中電

 そして南島町と中電の立地交渉員引き上げをめぐる話し合いが決裂。これは94年末に「(1月15日から)1年間、立地交渉員の活動を休止する」などとした覚書を交わしたことを履行しない中電に南東町側が抗議を続けていたもの。休止期間中も一部交渉員を配置するとしている中電側と、交渉員の全面退去を求める町側との間で話し合いが断続して持たれていました。
 会談では南島町の稲葉輝喜町長が、中電が現在も町内に立地交渉員を一部配置していることにクレームを付けたところ、中電の佐藤太英副社長は、「交渉員は推進派を増やす活動をしていない」と釈明したらしいんですが、なーにを言っているんだか。
その交渉員を配置するために支出している費用は誰の負担なんでしょうね。さらに交渉員は南島町でキャンプでもしているというのでしょうか。(=^_^;=)
 その後立地交渉員を一時的に全面退去させることを検討しているという報道が96年2月8日に報じられます。「中電関係者によると」ということで、現在同町に8人いる交渉員の全面退去は「あくまで選択肢の1つ」で町との交渉の結果だとしつつ、交渉員問題に決着をつけたい中電が、一時退去の後、25人態勢に戻すことを条件に数カ月間の全面退去を検討することになったということらしいです。
 ところがこの報道の2ヶ月後、交渉員問題がどうなったかよくわからないままに新たな展開を迎えますがそれはまたあとで。


・11/15 21:51 時事通信: ◎原告の担保を軽減−名古屋高裁
・11/15 21:59 共同通信: ◎担保なしでも訴訟認める芦浜原発訴訟で高裁決定
・11/20 17:04 共同通信: ◎中電の株主側が特別抗告芦浜原発訴訟で
・11/20 17:34 時事通信: ◎原告側が特別抗告−芦浜原発訴訟
・11/24 12:45 共同通信: 原告が特別抗告取り下げへ二億円めぐり訴訟開始
・11/27 18:26 時事通信: ◎初の反原発株主代表訴訟、実質審理へ
・02/29 11:25 共同通信: 2億円支出は違法と主張  芦浜原発で株主代表訴訟

 そんなこんなの芦浜原発をめぐる中電の工作資金について、中電株主側は安部浩平会長ら役員9人に対して、不当な支出を行い会社に損害を与えたとして「株主代表訴訟」を起こしました。
 総額62億円の立地対策費用は、会社への損害であるとして返還を求めた訴えを受けた役員側は「訴えが個人の主義主張に基づいており悪意のある不当訴訟」であると主張、これに対して名古屋地裁は95年2月に「不当な訴訟である」と認定して原告に1億4800万円の担保を求める決定を行ったところ、原告側は高裁に抗告、その決定として「全てが不当訴訟とはいえない。2億円分について担保を不必要とし、残り60億円分について計7000万円を納めるよう」命じたというものです。
 原告側は「60億円分が不当訴訟に当たるとは納得できない」として20日に最高裁へ特別抗告しましたが、実質審理を早く始めたいということで、後にそれを取り下げました。これは60億円をあきらめたということではなく、訴訟の中でその点も合わせて主張していきたいという主旨です。
 最初の公判が開かれたのが今年の2月29日でした。
 60億円と2億円との位置づけの違いは、「地元古和浦漁協が原発建設反対決議を再確認した89年以降も建設計画推進のため支出した60億円」と「同計画に伴う環境調査名目で古和浦漁協に提供した2億円」ということですが、もうちょっと詳しく言うと、中部電力が93年12月、古和浦漁協に2億円を支払ったことについて、塩崎裁判長は「(この2億円については)資金提供が正常な経営活動かどうか即断できない」「事実や法律的な根拠を欠いた理由のない不当訴訟であるとまでは断定できない」「株主代表訴訟制度の逸脱や乱用と認められる(中電側の)疎明資料はなく、悪意があったとはいえない」という判断を示したと言うことです。その他の60億円については、「訴えは具体性を欠き主張自体が失当」と認定したのですが、1審決定の半額に減額した理由は示されませんでした。
 裁判での双方の主張は
 原告側「原発建設を前提とした海洋調査に伴う補償金として、調査に同意していない段階で漁協を買収するため違法に支払われた」
 役員側「二億円は漁協の求めに応じ支援資金として預託した。補償金そのものではなく違法性もない」


・12/14 08:26 共同通信: 住民投票条例案を採決  芦浜原発で三重県紀勢町
・12/14 11:58 共同通信: 住民投票条例が可決成立  芦浜原発で三重県紀勢町
・12/14 12:06 共同通信: ◎理解得るよう今後も努力  芦浜住民投票で中部電力
・12/14 17:51 毎日新聞: <原発>「建設の是非を問う住民投票条例を可決」三重・紀
・12/26 14:06 共同通信: 「原発推進の町」で条例  芦浜原発で三重県紀勢町

 そして「原発推進決議をしていた町」の突然の住民投票条例制定というビッグニュースが入ります。(この項についてはすでに猫が好き♪さんからの既報もあります)
 正式名称「原発建設の是非を町民に問う住民投票条例」は、反対の強い隣の南島町では93年2月に既に成立していて、これで芦浜原発立地点は投票条例に挟撃された形となりました。
 条例の内容は「電気事業者(中電)から原発設置にかかわる申し入れがあった時、その日から三カ月以内に20歳以上の町民を対象に実施。町長の電気事業者に対する回答は、有効投票の賛否いずれかの過半数の意思を尊重する」などとされています。
 これは中電にとっては激震そのものでして、従来「原発推進の町」だと思っていた紀勢町、1964年に原発誘致決議を行い、85年には中電と原発計画に協力する内容の協定書も交わしている同町が一転して原発建設に高い高いハードルを設けたことになります。紀勢町で住民投票条例を求める住民運動は過去にもあったけれど、これまでは原発容認派が多数を占める議会を動かすには至らなかったのですが、94年12月、同町の錦漁協と南島町の古和浦漁協が相次いで原発関連の海洋調査に合意、補償金を受け取ったことで「このままでは、中電と漁協だけの合意で着工が決まってしまう」と危機感を持った市民団体「紀勢町住民主権の会」(柏木道広代表)が条例制定を求めて署名運動を始めたところ、わずか2ヶ月間で有権者の半数を超える約2300人の署名が集まりました。
 中電も複数の町議に条例反対を求めて必死の多数派工作を展開したけれど、制定への流れは止まるべくもなく、9月に条例案が議員提案されまた。
 条例制定運動を進めた柏木さんは「31年前の原発誘致決議は親の世代の遺物。現在の民意を反映しているとは言い難い」。
 一方、誘致決議採択当時に町長だった吉田為也町議は「町を二分した昨年の町長選のしこりなどが署名につながった。実際の反対派は町民の二割程度ではないか」と勝手な推測。
 しかしながら紀勢町議会で原発反対を明言している議員は14人中1人だけというのも現実らしくて、大半の議員は賛否を明らかにせず様子を見ているというのが現状とのこと。
 その唯一?の反対の意志を明確にしている西村高芳町議は議会の条例可決について「反対すれば原発推進派とみられ、来年七月の町議選で票を減らすのを恐れたのではないか」と説明。ある町議は「選挙を意識していないと言ったらうそになる。過半数の署名は無視できない」と明かす。そりゃそうだわねえ、2ヶ月の署名運動で過半数を超えてしまう勢いは反対表明をしない議員自らの地位を危うくするものですから。
 西村町議は「(条例制定を追い風に)今後は、時代遅れの原発誘致決議を見直し、原発関連の環境調査申し入れでも民意を問う条例を制定したい」と意欲を見せているそうです。がんばれ。
 中電の関係者は「条例制定は予想外の事態。30年かかって海洋調査合意までこぎ着けたのに…。もんじゅ事故などで原発への逆風がさらに強くなるのではないか」そう、あなたの仕事で一つだけ良かった点を上げるとしたら、住民が自らの意志で決めるんだということを明確に示すチャンスを与えてくれたということでしょうか。


・11/29 19:05 共同通信: 国へ独自調査の補助金申請 芦浜原発で地元漁協
・12/18 11:03 共同通信: 独自調査の補助金交付へ 通産省が芦浜原原発予定地漁協に
・12/20 13:35 共同通信: 原発補助金に戸惑い
・12/28 18:53 共同通信: 独自の海洋調査を実施へ 原発計画地の地元漁協 三重県
・01/22 19:43 共同通信: 古和浦漁協が独自海洋調査を来月実施

 ところがまだまだこれで終わらない。
 今度は隣の南東町側から巻き返しが起こります。
 古和浦漁協、芦浜原発計画地に漁業権を持っているのですが、ここが突然独自の海洋調査を実施するとして中部通産局に「電源立地地域温排水対策補助金」を申請します。
 名前で分かるとおり、この補助金は原発の新増設地点に交付が認められる性質のものです。原発や火力ができなきゃ温排水も出ないわけですから。
 一応中部通産局は、「(県や反対決議をしている南島町を通さない)異例の申請」ということで対応を苦慮したらしいですが、そこは原発推進側のこと、結局この申請は受理され、2400万円が交付されます。
 古和浦漁協の上村有三組合長は「交付が認められれば、すぐに臨時総会を開いて調査をしたい。調査はあくまで漁協単独のもので、中部電力の(原発建設に必要な)調査とは関係がない」あああ(=^_^;=)誰がそんなことを信じるのだ。
 北川正恭知事も12月20日の定例記者会見で「年内に中部電力と南島町との会談が予定されている時期に、通産局が交付を決定したので戸惑っている」これは「地元(南島町)の意向を十分考慮して、(交付については)慎重にやってほしい」と通産局に要請していたことが無視されたという含みもあります。
 この調査については12月28日に開かれた古和浦漁協(組合員217人)の臨時総会で、出席組合員125人全員の賛成により通産省の原発関連補助金による独自の海洋調査を実施することを決めましたが原発反対派の組合員約100人は全て欠席しました。
 これに対して芦浜原発阻止闘争本部は臨時総会と同時刻に、町立体育館で約1500人の集会を開き補助金交付決定に抗議しました。
 稲葉町長は「原発反対の町に、原発関連の補助金を交付することは町の意思を無視する行為」として、通産省に抗議することを明らかにしました。
 一方、臨時総会後に上村組合長は「漁業振興につながる事業。(承認されて)本当に良かった」「もし、国が『交付したのだから原発をつくれ』と言うのなら(補助金を)返します」だそうです。忘れないようにしておきましょう。
 すでにとーちさん既報にもありますが、この種の補助金、いったいなんなんだろう。


・12/21 08:27 共同通信: ”反”原発対策室を設置へ 三重県南島町が来春にも
・03/27 16:10 時事通信: ◎原発反対で「対策室」設置へ−三重県南島町

 いろいろな推進側の動きに対して、町も役場内に原発反対をPRするための「原発対策室」を96年度から設置することになりました。担当は課長級の室長1名で、各地の情報やデータの収集を行うほか、原発反対の広報紙を年4回程度発行、総務費に原発反対対策費として305万円が計上され、予算議会を通過して現在執行されております。
 稲葉町長は「原発反対をより強くPRするために、単独の部署を設置することが必要と考えた」


・01/04 15:36 共同通信: 地元の理解と協力不可欠 芦浜原発で村山首相

 で、当時の村山首相が、あろうことか参拝した伊勢神宮内で記者会見し、芦浜原発についてコメント「無理をしても地元関係者の理解と協力がない限りできない」「原発立地については地元関係者の了解が必要」「今後の推移を見守りたい」と、建設に反対している地元の南島町の姿勢が変わらない限り、立地は困難との見通しを明らかにしたとのこと。


・04/15 16:59 共同通信: ◎中電電力が立地活動再開へ  芦浜原発計画で

 そして中電側もさらなる工作に向けた準備を開始します。
 4月15日に県の仲介により津市で開かれた町と電力の話し合いの席上、南島町内で原発建設に理解を求めるための立地活動について「現在の自粛状況に区切りをつけたい」と発言、町側は当然同意せず。中電の佐藤太英副社長は「いつでも立地活動を再開する用意はある」と宣戦布告。副社長は「強引に社員を入れて、混乱を招くことは避けたい」などと述べつつ、再開の具体的な時期については証さなかったけれども。


・05/08 14:33 共同通信: 中部電力が設立に関与  エネルギーを考える会
・05/08 15:11 共同通信: 勧誘の模範解答も用意 中部電力の内部文書

 は、これがその実態の一端です。詳細はすでに猫が好き♪さんが書いていますのでそれを転載しましたのでそちらを参照して下さい。


YAMASAKI (SDI00872)

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#3465/3471 国内線
★タイトル (KZB95546) 96/ 6/ 6 11:50 ( 39)
にがよもぎの雨は降らせない(1)  葉
★内容

5月31日、お隣のお友達あつ子さんにお誘いをうけて津に行ってきた。
こちらに引っ越して来て初めて行くところばかりなんですけど、この日のお出かけはちょっと、いつもじゃないってゆうか・・・・なんかドキドキワクワクするものがありました。(^^;ゞポリポリ

パソ通で出会った<芦浜>。
昨年、現実にその素晴らしい芦浜の自然にふれあうことが出来た(^^)。そして、何の因果かしらないけれど、この春には三重県民になった葉ちゃんなのぉ〜(^^;;;。
自然のありのままの芦浜に魅せられた私で・・・運命の流れに逆らうことなく(^^;この地で暮らしはじめた。。。

こんなホヤホヤの三重県民の葉ちゃんが熱い視線で見守っていたのは、南島町の芦浜原発阻止闘争本部が約半年に渡り取り組んだ三重県下全域での「三重県に原発はいらない50万人県民署名」原発闘争33年終止符運動の行方。
もちろん、葉ちゃんも署名をさせていただきましたよぉ〜!(^^)/~~

5月31日にこの県民署名が南島町長を先頭に70名の南島町民の手で保冷車に積まれて県庁へ運ばれたのね。
その数、なんと【81万人署名】なんですよ〜〜〜!\(^O^)/スゴスギルゥー!
目標の50万人を遥かに超えた県民の原発ノー!の声なんですよね。これは有権者の53%にあたる。
この日の早朝、南島町役場で発表された。役場前での出発式には約1000人の町民が集まったとゆうからすごいなぁ・・・人口9000人位の町なんですよぉ〜!

とゆうわけで、あつ子さんと津にある県庁へこの南島のみなさんと保冷車を出迎えるために行ったのですが、アクシデントが会って(^^;間に合わず、保冷車に掲げられた「県民の皆さんありがとうございました。8O万人署名達成!」の横断幕で知ることになった。(;_;)マニアウハズダッタノニナァー・・・カナシ!
知事・議長に提出されたと聞いて、場所を変えての報告集会へ参加。こちらは大丈夫!間に合いました(^_^)。
もうすでに、たくさんの人たちでいっぱい。別室での記者会見が始まろうとしているところで分からず入ってしまい、記者会見まで参加してしまった葉ちゃん(^^;。
町長、議長、漁協組合長、町議でこの取り組みの実行委員長が「80万人署名達成!」の横断幕の前に並んでの記者会見。
それぞれの方たちの冷静で淡々とした言葉と態度に33年間の闘争の重さを感じたのでした。

                          つづく/葉ちゃん(^^;



#3466/3471 国内線
★タイトル (KZB95546) 96/ 6/ 6 11:52 ( 75)
にがよもぎの雨はふらせない(2)  葉
★内容

海に囲まれた日本ながら自然の浜はわずかに残すだけである。芦浜はそんな自然の浜の姿でありのままに生きている。
熊野灘に面した芦浜は豊かな漁場がすぐそばにあり、この町の人々の命と暮らしを支えきた。。。
芦浜原発闘争は、33年の長い年月を経て親子三代にわたるとゆう・・聞いただけで途方にくれそうな葉ちゃんなんですよね。

ゆたかな大自然の恵みは命と暮らしの糧。このゆたかな大自然は今を生きる人間だけのものでなく、未来のこどもたちへ引き継がれるていくもの・・・静かに穏やかに原発の計画がされる前はなかよく助け合って生きてきた。。。そんなありし日の平和な暮らしを取り戻したいと・・・・深い思いがつのる原発闘争の年月を過ごしてきた南島の人たち。

南島の人々の極々当たり前の願いが届かない現実の壁を記者会見上で見る事が出来たかなとも思う。
知事の前に差し出した署名81万人。原発ノーの県民の声の重さが分からないのか・・・自分たちはあと何をしたらいいのか・・・計画中止の条件を短期間ではっきりと提示してほしいと、知事と県議会へ心の叫びを淡々とテレビカメラや新聞記者たちの前で訴えた。淡々とした言葉の中に、執念とも・・凄味とでもゆうのか。その言葉の奥に苛立ちも見え隠れする。
記者会見に臨む町長を真ん中に置いての代表者4名の背後に、この地を愛し、海に生きる人たちの生身の姿が感じ取れるような気がした。

反原発運動などに関わったことのない葉ちゃんが、ここまで足を運んでしまった(^^;;;。
知らない人たちばかりの中に埋もれている自分にふと気がついて、かなりシビアになりつつも、5.31の南島の人たちの、そしてありのままに生きる芦浜の大自然いのちの風に吹きまくられていたような集会場での葉ちゃんだったかな・・・。

もやもやするものが残ったのが一つあったな。
そうそう・・・・記者の質問の中に同一人物の重複が多いのではないか、自分のまわりには署名などした人などいない・・・などとゆうのがおった。なんと、センスのない質問の仕方をする記者なんだろうな!
質問に誠実に対応し、3%以内であろうと淡々と答えていたが、81万2千3百3十5人の署名の一つ一つを県が確認すればいい、その質問は知事にせんかい!何て胸の内で思ってしまったりして。(^^;ゞポリポリ
答えた方も同じ気持ちやろなぁ・・・なんてね(^_-)。

なにを言えども、約半年とゆう短期間でこれだけ集めたとは凄い!
【81万】とゆう数字が動き出したのには違いない。三重県民ホヤホヤの葉ちゃんとしては、この署名の山を突き付けられた県や議会の動向に注目だ!
この人口1万人にも満たない小さな町の人々のいのちを守る闘いの凄さを回間見た日でもあった。何と言っても、集会の受け付でいただいた芦浜原発反対署名資料調書の表紙に印刷された<南島町、南島町議会>は何かやっぱ!凄いと思ってしまった。

南島に降って来た原発計画で札束の嵐も吹き荒れ、人間関係をもグチャグチャにし、人々の平和な暮らしも壊してしまったと聞く・・・。
電気を日々当たり前として使っていた私だったが、南島の人々だけにこの原子力発電所の問題を押しつけてしまっていいのだろうかとうつむいてしまう(__;。

翌日は芦浜で一日を過ごした。前日の人間様の世界がなんだったのかと思うほど、芦浜の姿はなんと!静かにまんまに生きていることか!
大らかな熊野灘を眺めては、芦浜の草花の可憐な姿を見ては心が和む。芦浜池にのどかに筏を浮かべてたたずめば、和かな緑に包み込まれながら、野鳥の愛らしい姿と囀りに心も目も耳も奪われる。優しい緑の風が心身を通り抜ける心地良さはたまらない。

芦浜の顔を見れば、にがよもぎの雨など降らせてたまるかと難しいエネルギー問題は横に置いて(^^;素直にそう思う葉ちゃんなんですねぇ。
忘れていたとても大切なものを教えてくれるんですよねぇ・・・芦浜は。

膨大な原発ノーの声は大自然の生き物たちのいのちの叫びでもあるように思えた芦浜での時間でした。

5.31の南島の人々の姿とチェルノブイリのこどもたちの作文とだぶり、かなり、心揺り動かされている今日この頃。。。


               よもぎ染めに思いがこもる葉ちゃん(^^)/~~

PS 芦浜案内人zippさん、ありがと。



#3467/3471 国内線
★タイトル (KZB95546) 96/ 6/ 6 12:44 ( 8)
↑追加(^^;       葉
★内容

記者会見で発表されておりましたが、南島町がインターネット・ホームページをつくる準備をしているとのこと。
南島町の声を日本中、世界中へ伝えて行きたいと構想を述べておられました。
このことは報道されてませんでしたので(^^;。

                          葉ちゃん

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