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Visual 生きてます29

★阪神高速神戸線

Height way1  長田区の南部では、国道2号線の頭上に阪神高速神戸線が高架となって走っている。完全に横倒しになった高速道路などに比べると比較的報道されなかったが、長田区内でも高速道路の橋脚は軒並み破壊していた。
 右の写真は、96年3月9日の様子だ。
 阪神高速は東のほうでは一部復旧してきているようだが、長田区のあたりでは、まだまだなのが分かっていただけるだろう。
 私が見た限りでは、すべての橋脚は最初から作り直されている。手順としては、車が走る道路の部分を撤去し、橋脚を作っていく。そのあと道路を戻していくようだ。
 ただし、あの巨大な道路部分を運搬するところを見たり、話を聞いたことはない。そして、確かに道路部分がなかった個所に、いつの間にか道路が存在していたりするのだが、ちっとも新しくなっていなかったりする。これから考えると、おそらくあの道路部分は一部を撤去し、あとの部分は、その撤去したところに持っていったり戻したりしているのではないかと思う。(4X4パズルであるでしょ。一枚の絵が縦横4つづつ16枚に分割されていて1枚だけ抜いてあって、そこを使って一つづつ動かせて絵を元どおりにするやつ。あんな感じじゃないかな。)

Height way2 
 上の写真は、ちょうど橋脚を作っている状態のものだ。ちょっと見にくいけど、真ん中あたりに縦に鉄筋が走っていて、下の方ではそれがコンクリートに埋まっているのが見える。

Height way3 
 上の写真は、道路部分が落ちた湊川インターの降り口のところの橋脚を作り直しているところ。ここは、道路部分を撤去してしまっているので、頭上に構造物がなく、作業しやすそうに見える。(作業員の方が右上に見える。)

★町並みの見方補足

KOBE NAGATA 
 前回28の町並みの見方の写真の裏側から撮ったのが上の写真だ。
 前回の写真の真ん中に写っていた薄茶色のビルが、この写真の右端にちょっと写っている。前回紹介した通り、正面の乗用車が停まっているところに2階建ての文化住宅があった。その左側、トラックが停まっているあたりにも同じような住宅があった。
 おそらくそこだけで、15世帯以上住んでいらしたと思う。
 その向こう、パワーシャベルが動いているところはビルになっていたが、倒壊している。
 他の場所でも、残っているビルは目立つから、そこそこ建物があるように見えるが、しっかり見ていくと、震災の影響と人々の暮しが奪われたことが分かってくる。

★タカイシジュウ

KOBE NAGATA 
 前回28で紹介した、家賃の高い市営住宅ですが、屋上の構造物がちょっと見にくかったので、再度撮ってみました。
 どうみてもヘリポートみたいな逆台形が見ていただけるでしょうか。
 このビルの建っている兵庫駅周りはあまり高いビルがなく、それだけにこの住宅は目立ちます。私ですら、これを見るたびに、ほんとうに今必要な住宅とは違うじゃないか、というやりきれない思いを、毎回毎回いだくのです。
 仮設に入っておられる方が、この目立つビルを見たとき、どのような思いをいだいてらっしゃるのでしょうか。そして、そのことを行政は考えたことがあるのでしょうか。

KOBE NAGATA

★春

 沈丁花のつぼみがふくらみ、少し匂いが流れていました。
 今年は例年より少し早いように思えます。
 私は、いつもこの花の匂いで、春を感じます。去年は、しかし、この花の匂いを覚えていません。花がなかったわけではないと思うのですが。
 今年は、ようやく春がくるのでしょうか。


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