Toach's music wide logo

チェルノブイリのこどもたち

Music Logo.
(mid file 39.4K)

Toy

  知らなかった生まれてきた世界が   こんなにおそろしい世界だったなんて   何も知らずに口にしていた   野いちごにいのちをうばわれるなんて     僕たちが始めて見る  空の澄んだ   深い青さや     僕たちが始めて触れる そよそよかぜの やさしさの中に      チェルノブイリの子供たち 僕たちのいのちをうばう   チェルノブイリの子供たち おそろしい光がひそんでいた         目にみえないことのせいで肌にふれないことのせいで   においもないことのせいで僕たちのいのちはうばわれた     これからすてきなものに出会い           これからすばらしい発見をして     これから愛する人と出会い           生きていけるはずだった時間を      チェルノブイリの子供たち 何も知るひまもないうちに   チェルノブイリの子供たち 何も考えることもできないうちに      地球を回り 空を駆け  君の言葉がいまやってくる   君の言葉を聴けたとき  自分のできることを探してた     誰もまだ 見たことのない力を手にするよりも     誰もが  見過ごしてる             大事なことを見つめていこう      チェルノブイリの子供たち 君の語る言葉の一つを   チェルノブイリの子供たち みんなに伝えよう   チェルノブイリの子供たち 君の胸の悲しみの一つが   チェルノブイリの子供たち 僕たちを動かす


オリガ・アントノビッチ
第十中等学校8年生 ゴメリ市

 サーシャが病気の子どもたちと一緒にドイツにいった時、私もついていったことがあります。そのグループの中にカーチャという明るく感じのいい少女がいました。彼女の病気が重いとは誰も信じませんでした。春にドイツに一緒に行ったのですが、秋には、カーチャが死んでしまったことを知りました。
 サーシャの机の上には折り鶴がのっています。ミンスクの病院を訪問した日本の医者がサーシャにくれたものです。遠いヒロシマの女の子のことを聞いて、サーシャが泣き出したことを覚えています。しかし、彼女も不幸から逃れることはできませんでした。そして、折り鶴も最後まで折ることは。
 ヒロシマ、チェルノブイリ.......。私たちは、こんなに小さな星に生きているのに。
 この恐ろしい悲劇の灰は、決して心の中で冷たくなることはない。

わたしたちの涙で雪だるまが溶けた
--子どもたちのチェルノブイリ-- より
(チェルノブイリ支援運動・九州 監修、梓書院 発行)

<スタジオ中央に戻る>