
チェルノブイリのこどもたち

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知らなかった生まれてきた世界が
こんなにおそろしい世界だったなんて
何も知らずに口にしていた
野いちごにいのちをうばわれるなんて
僕たちが始めて見る 空の澄んだ 深い青さや
僕たちが始めて触れる そよそよかぜの やさしさの中に
チェルノブイリの子供たち 僕たちのいのちをうばう
チェルノブイリの子供たち おそろしい光がひそんでいた
目にみえないことのせいで肌にふれないことのせいで
においもないことのせいで僕たちのいのちはうばわれた
これからすてきなものに出会い
これからすばらしい発見をして
これから愛する人と出会い
生きていけるはずだった時間を
チェルノブイリの子供たち 何も知るひまもないうちに
チェルノブイリの子供たち 何も考えることもできないうちに
地球を回り 空を駆け 君の言葉がいまやってくる
君の言葉を聴けたとき 自分のできることを探してた
誰もまだ 見たことのない力を手にするよりも
誰もが 見過ごしてる
大事なことを見つめていこう
チェルノブイリの子供たち 君の語る言葉の一つを
チェルノブイリの子供たち みんなに伝えよう
チェルノブイリの子供たち 君の胸の悲しみの一つが
チェルノブイリの子供たち 僕たちを動かす
オリガ・アントノビッチ
第十中等学校8年生 ゴメリ市
サーシャが病気の子どもたちと一緒にドイツにいった時、私もついていったことがあります。そのグループの中にカーチャという明るく感じのいい少女がいました。彼女の病気が重いとは誰も信じませんでした。春にドイツに一緒に行ったのですが、秋には、カーチャが死んでしまったことを知りました。
サーシャの机の上には折り鶴がのっています。ミンスクの病院を訪問した日本の医者がサーシャにくれたものです。遠いヒロシマの女の子のことを聞いて、サーシャが泣き出したことを覚えています。しかし、彼女も不幸から逃れることはできませんでした。そして、折り鶴も最後まで折ることは。
ヒロシマ、チェルノブイリ.......。私たちは、こんなに小さな星に生きているのに。
この恐ろしい悲劇の灰は、決して心の中で冷たくなることはない。
わたしたちの涙で雪だるまが溶けた
--子どもたちのチェルノブイリ-- より
(チェルノブイリ支援運動・九州 監修、梓書院 発行)
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